月曜日, 10月 20, 2008

漢字で結ばれる国

松江で開催中の日中友好書画展で、中国の作家・文学者で有名な魯迅(ろじん)の漢詩(掛け軸)に接して来ました。
上海で運命的な出会いをした鹿島町(現松江市)出身の中国文学者・増田渉の帰国に際して詠んだもので、魯迅と増田の師弟愛を物語り、1978(昭和53)年には、日中平和友好条約のために来日した鄧小平副総理が、歓迎レセプションの席で引用したことでも有名になり「日中友好のシンボル」として高く評価されているという漢詩です。
☆★…以下、会場の説明文からの引用です。
[書下し]
扶桑は正に是れ秋光好く、
楓葉(ふうよう)は丹の如く 嫩寒(どんかん)に照るならん。
却(され)ど垂楊(すいよう)を折りて 帰客を送れば、
心は東棹(とうとう)に随(したが)って華年を憶(おも)う。
[訳]
日本は今まさに晩秋の最も良い時節で、
真紅の紅葉が、しのびよる寒さの中に照り映えていることだろう。
ところで今、帰国する君を送れば、
私の心も東のかた日本へ出航する船を追って、
若い頃の日本留学時代を懐かしむ気持ちでいっぱいだ。

4 件のコメント:

H.B さんのコメント...

现在应该是日本最美丽诱人的季节。

匿名 さんのコメント...

私は都合で行けなかったのですが、
義父がこの書展を見に行って、
感心していました。

匿名 さんのコメント...

h.bさん:
謝謝、是的! 特別、最近毎天持続爽快的天気、心情太好了。

匿名 さんのコメント...

雨傘さん:
いつも謝謝!
同展は本来、日中韓の連携ですが、昨今の事情から韓国は不参加だったそうです。この是非はさておき、それだけに尚更このような「友好の詩」の持つ意味を考えさせられる機会になりました。