日本には馴染みの深いこの街に私は行ったことがないが、去年の北京往復途上、入出国手続きのため、空港内にだけ降りる機会を得た。初めての地に触れるのは感慨深い。
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今から104年前、大連から長春(当時は新京)に延びる国策会社の南満州鉄道が設立され、のち満州国成立とともに大陸支配の一翼を担った。
それから39年後の日本の敗戦に至る間に、旧満州の奥地で「満蒙開拓団」の悲劇が起きていた。
国策によって入植し、多くの犠牲と残留日本人孤児の原因ともなった日本移民の過酷な運命を伝える、そのドキュメンタリー映画を先週、鑑賞した。
敗戦から既に65年。戦後生まれの我々には、「満蒙開拓」や「残留孤児」の歴史を教科として教わったことはなかった。
戦時の生き証人がどんどん亡くなって行く中で、体験を伝えることと日中友好の大切さを考えさせた。
機会があれば大連から北の方を訪れてみたい。
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