土曜日, 3月 15, 2008

遺憾!

拉萨(ラサ)の中心にあり、西藏(チベット)で最も聖なる寺院の大昭寺(ジョカン)の正門前。五体投地をする人々の姿が絶えない(04年8月)…
 …あれから4年。08年3月15日のきょう。TVニュースに私はアッと声を上げた。“チベットで暴動”の見出しで、ラサ市街の一角から黒煙が上がり、建物が損壊される映像。
 中国当局は「ダライ・ラマ一派の仕業」「死者10人で、鎮静化した」と発表。しかし米国は「軍と警察が出動して80人は殺害」と報道し、北京五輪への不参加を含む懸念を示す国々もある。ダライ・ラマ14世は即刻、自らの関与を否定し、苦しむ民衆の直接行動だとする声明を出した。
 西藏自治区を観光旅行で、ほんの垣間(かいま)見ただけの私に論評する力はないが、何か起こりそうな気配は、頭の片隅に感じとっていた。外国人の旅行が制限されるという報道も。しばし、チベットに親しみを感じてブログにも一部分を紹介して来た私には、とても気になるニュースだ。
  

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

本当に遺憾なことですね。
私もずっと心配していました。
恥ずかしいことですが、私は、チベットは独立国だと思っていましたので、自治区となっている事自体、いまだに納得できていません。政治的なことに言及することは、避けてきましたが、やはりこの問題は、国際的な監視と支援が必要だと思います。
先日、胡老師とお話しした時に、中国政府の支援がないと、チベットの人だけでは経済が持たないと、困惑げに語られたことを思い出しました。老師も心配しておられることでしょう。私達で力になることはないのでしょうか?

mitoya さんのコメント...

雨傘さん:
  謝謝nin的看法。我也有同感。
現代の歴史を見ると、西蔵は1951年に中国が侵入して以来、半世紀にわたり“独立国家”としての体(てい)を成していません。この状態に至らしめた西蔵自身の支配層にも問題があるわけですが、一方で中国の侵入は歴史的事実なのです。
 戦後生まれながら心の奥には中国に対する“偏見”をもっていた私が、今日こんなに中国人と友人になれるとは思ってもみなかったことです。そんな友人たちとの出会いのお陰で、今は両国の“善隣友好”を心から願ってますが、最近いろいろ問題が起きることは本当に残念です。
 老師も遺憾に思っておられるでしょう。雨傘さんの心配りも大切と思います。私は、もう少し歴史を勉強したいと思います。