日曜日, 3月 23, 2008

ことばの勉強

この子は英語を学習していることが本当に嬉しそうで、私との言葉は通じなくても、自分から「見て欲しい」と言っていることは良く分かりました。勉強 進んでるかな…(06.9=訪問先の村の小学校で)

きょう中検を受験した。正確に言えば「席に着いた」だけだ! 思えば3級までも大変長かったが、2級は途中1年間の空白も挟んで4回目。もう「参加に意義」なんて言うのも恥ずかしい。3月は特に多忙で(なんてことを言ってるからダメなんだが)これを理由に、今回は本気に“棄権”しようと思った。
 しかし、やはり受験する気になったのは、“woさんのブログ”を見たからだ。このブログはとても話題が豊富。その中に曰く、日本語の「チンプンカンプン」は、中国語の「听不懂(ting bu dong) 看不懂(kan bu dong)」に由来すると。私はハッとした。「チンプンカンプン」はいつもの私ではないか。それが中国語なら、私はいつも中国語そのものだと。そう思ったら妙に気が楽(らく)になって、受験したのです。
 結果は、やはり…下記の過去問題にあった通りでしたが、試験問題までが私の心境を見透かしているのだと思うと、もう恥ずかしいなんて言ってはおられません。この次も気楽?に“参加”します!
 「你得好好儿下一番功夫,否则考也是白考」→(あなたはしっかり頑張らないといけない。そうしないと試験を受けても無駄です)……。ともかく老師には、いつまで恩返し出来ないのかな!对不起! 
(以上、中検終わってホッと一息。しばらく、どなたにもコメントもせず御免!) 

火曜日, 3月 18, 2008

「松江春」と「江南春」

照片は 「松江の春」。
古诗は「江南の春」(長江以南の地区)で。
 
 『 江 南 春 』 jiang nan chun    杜  牧 du mu

千 里 莺 啼 绿 映 红 /千里 鶯啼いて 緑 紅に映ず
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水 村 山 郭 酒 旗 风 /水村 山郭 酒旗(しゅき)の風
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南 朝 四 百 八 十 寺 /南朝 しひゃく はっしんじ
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多 少 楼 台 烟 雨 中 /多少の楼台 煙雨の中
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【意】千里四方で鶯が鳴き、新緑が花の紅に移り、目にしみるばかり/ 水辺の村や、山の麓の町には、竹ざおの先に結ばれた酒屋の目印である青や白の旗が風にはためいている/ 南朝や それ以前の呉、東晋を含めた六朝時代の多くの仏教寺院の/ 高殿がそぼ降る春雨の中に霞んで見える/
杜牧(803~852)は晩唐の詩人。風流人である反面、憂国の念が人一倍強かったという(中国語ジャーナル「中国古诗欣赏」より)

土曜日, 3月 15, 2008

遺憾!

拉萨(ラサ)の中心にあり、西藏(チベット)で最も聖なる寺院の大昭寺(ジョカン)の正門前。五体投地をする人々の姿が絶えない(04年8月)…
 …あれから4年。08年3月15日のきょう。TVニュースに私はアッと声を上げた。“チベットで暴動”の見出しで、ラサ市街の一角から黒煙が上がり、建物が損壊される映像。
 中国当局は「ダライ・ラマ一派の仕業」「死者10人で、鎮静化した」と発表。しかし米国は「軍と警察が出動して80人は殺害」と報道し、北京五輪への不参加を含む懸念を示す国々もある。ダライ・ラマ14世は即刻、自らの関与を否定し、苦しむ民衆の直接行動だとする声明を出した。
 西藏自治区を観光旅行で、ほんの垣間(かいま)見ただけの私に論評する力はないが、何か起こりそうな気配は、頭の片隅に感じとっていた。外国人の旅行が制限されるという報道も。しばし、チベットに親しみを感じてブログにも一部分を紹介して来た私には、とても気になるニュースだ。
  

山茶花(shan cha hua )

椿は松江藩の殖産の一つでもあった。城山には椿谷があり、現在はいろいろな名前の付いた種類の豊富な花々が鑑賞の目を楽しませる。15日にはイングリッシュガーデンで、椿のイベントも開かれる。

金曜日, 3月 14, 2008

お知らせ

当方の“友人的网页”の“心香”が、古いパターンのままになっていたため、大変ご迷惑をおかけしました。
遅くなりましたが、本日から「朋友的博客群」の「心香(中文老師のブログ)」として紹介し直しましたので、ぜひご覧ください。

日本的古诗

「日本の漢詩」を探していたら、[関西吟詩文化協会の漢詩紹介]というページに次の一首があり、ちょっと気に入ったので紹介します。
福澤諭吉(1834~1901)の作です。

    惜  花            花を惜しむ 

半 生 行 路 苦 辛 身 /半生の行路 苦辛の身 

幾 度 迎 春 還 送 春 /幾たびか春を迎え また春を送る

節 物 怱 怱 留 不 止 /せつぶつ そうそうとして留むれども
                   止まず
惜 花 人 是 戴 霜 人 /花を惜しむの人は これ 
                   霜をいただくの人

【意】今まで歩んで来たあとを振り返ってみれば、苦辛の連続であった/ その間、何回、春がめぐって来たことだろうか/ 四季折々の景色の移り変わりは早く、ひきとめることもできない /ようやく花を賞(め)で、楽しむことのできる身になったが、すでに白髪の老人になってしまった/
【注】節物=四季折々の景色(ここでは春の花の咲く季節のこと)。 怱怱=日時の慌しく過ぎ行くこと。 霜戴人=髪に白毛の混じっている老人のこと。
   

木曜日, 3月 13, 2008

陽だまり

あったかくなりました。松江城山の開花は4月3日だそうです。すると6日の日曜あたりが花見に最適かなぁ~♪

日曜日, 3月 09, 2008

湖边的春天

この土曜日、気持ちいい陽光に誘われ、テクノアークで「パソコンの“輪”広げよう作品展示会」を見てから、時々フランスパンを買いに行く、湖畔のパン屋さんに行きました。満願寺の近くにある、ひたむきなご夫婦の手作りのお店です。あまり天気が良いので、店のテラスを借りてパンをかじってたら、ちょっと春景に出会いました。

創作漢詩

5年前、島根大の公開授業で漢詩を教わったことがあります。結局それっきりで、とても勉強したなどと言えませんが、その時の“最初にして最後”の自作です。韻(いん)とかの決まりごとに沿って詩作するのはとても難しいです。恥ずかしながら自賛の一首を…

  送行北鳥        北の鳥を送る

松江湖上照朝陽 /松江(しょうこう)湖上に朝陽(ちょうよう)照らし

多少漁船長棹光 /多少の漁船(りょうせん)長棹(ちょうとう)光る

歓喜春来停歩眺 /春来たるを歓喜して歩みを停めて眺むれば

天鵝惜別遠啼翔 /天鵝(てんが)惜別し 遠く啼いて翔(と)ぶ

☆…天鵝=白鳥。宍道湖に春が来たのを喜ぶ頃には、白鳥が北に帰ってゆく…春はまた別れの季節でもあるのだというような感慨を想ったものです。             

金曜日, 3月 07, 2008

漢詩をもう一つ

「日本人の漢詩」が宿題ですが、知らないので、本場の漢詩から「春」と「酒」にちなんだ詩を一首。
  白居易=白楽天(772~846)が友人を招いて、共に飲もうとした時の詩です(NHK「漢詩への誘い」から)。 題は 『杏園に花落つる時、銭員外を招きて同(とも)に酔う』とあります。  

『 杏 园 花 落 时  招 钱 员 外 同 醉 』
xing yuan hua luo shi zhao qian yuan wai tong zui

花  园  欲  去  去  应  迟  
hua yuan yu qu qu  ying  chi

正 是  风  吹  狼  藉  时
zheng shi  feng chui lang ji shi

近 西  数 树  犹  堪  醉
jin xi  shu shu you kan zui
半  落  春  风  半  在  枝
ban luo chun feng ban zai zhi


【訳】 杏園に花見に行こうとするが、行っても もう遅いに違いない。
    ちょうど花嵐が吹いて、落花が乱れ散っている時であろう。
    でも西よりの数本の木は、まだ花見に酔えるだろう。
    花は半ば春風に散っても、あと半分は枝に残っている。
☆(以下は私が追加・・・)
 だから、まだゆっくり飲みましょう。
 でも、爛漫の時に、とことん飲むのが一番いいですよね。
 今度、皆が揃ったら、ぜひ花見しましょう。
 もちろん、お茶だけでも。また談笑しましょう。

水曜日, 3月 05, 2008

涼州詞

             (04.8 西藏高原にて)

woさんに倣(なら)って、漢詩を一つ。 中文を習い始めた頃、老師に勧められた漢詩で、一応?暗記したつもり…。

  『凉州词』   王 翰    「liang zhou ci」  wang han

葡 萄  美 酒  夜 光 杯  (葡萄の美酒 夜光のさかづき)
pu tao mei jiu ye guang bei    

欲 饮 琵 琶  马 上 催  (飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催す)
yu yin pi pa ma sahng cui

醉 卧 沙 场 君 莫 笑  (酔うて砂場に臥すとも 君笑うこと莫れ)
zui wo sha chang jun mo xiao

古 来 征 战 几 人 回  (古来 征戦 幾人か帰らん)
gulai zheng zhan ji ren hui  

☆…王翰(687~726)は唐の詩人。涼州は唐の西北の国境で今の甘粛省武威県という。西域の防衛に赴く…即ち生還は極めて困難なことを意味する兵士たちの “悲壮な美酒” を詠(うた)った詩で、唐詩の七言絶句の中でも圧巻とされます。

日曜日, 3月 02, 2008

春天来了!

侧金盏花开了。実家の庭先で福寿草が顔を覗(のぞ)かせていました。

残雪的家乡

                   路上有残雪,水车在路旁转
早や弥生3月の1日。このところ、ちょっと慌しかった日々の合い間。父の命日も過ぎて、やっと田舎に墓参しました。ここは実家と同じ町内の風景…路面の残雪、道路わきの水車の音に…しばし我が故郷の臭いに浸りました。
 チベット(西藏自治区)でも、中国・四川省の九寨沟(きゅうさいこう)でもありません。でも、家乡(ふるさと)の風景は、どこか似ていると思いました。その故郷に“春”を感じて帰りました。高兴的春天来了!