金曜日, 10月 30, 2009

北京の52日 ⑧ 紫竹院公园

   ▲散策~湖水を中心の自然公園に気持ちが安らぐ(9月5日)
     ▲象棋(中国将棋)~北京人の代表的な光景の一つ。
新学期が始まって最初の土曜日。
学校にほど近い、この公園を散策した。
47.35haという広い敷地の中心は、颐和园の昆明湖に水路で繋がる湖水が占める。
明清代の寺院“福荫紫竹院”の跡に1953年に造られ、新中国とともに歩んで来た公園らしく多くの市民が訪れ、散歩やジョギング、太極拳、社交ダンス、釣り、船遊びなど、実にさまざまな憩いの時を過ごしている。
境界線のある盤上に円形の駒を用いる将棋の対局も随所に見られ、しばしば対局者より周りの連中のほうに熱が入っている様子だった。

土曜日, 10月 24, 2009

北京の52日 ⑦ 早点/朝食

   ▲包子―― 肉や疏菜が入って一個6角(約8~9円)の表示。
▲鸡蛋灌饼――小麦粉の円盤上に卵を焼いたもの1.5元(約21円)

毎朝6時半起床、7時45分には教室に入った。
その間、朝食は主に宿舎前の小吃点(食堂)で、稗の粥(ヂョウ=おかゆ)と包子(パオズ),咸菜(シェンツァイ=漬け物)で2元(約28円)を定食にした。
時には露店の、鸡蛋灌饼(ジーダン グァンビン)や包子,練った小麦粉を棒状にして油で揚げた油条(ヨウティァオ)に豆浆(トウジャン=豆乳)などを買った。
㊦の写真は自転車のリヤカーに調理台を組んで移動するもの。露店は到処(いたる所)に並んでいる。衛生上の観念から買うのを遠慮する人もいるが、私は慣れた。正直、こんな価格は魅力だった。

金曜日, 10月 23, 2009

北京の52日 ⑥ 教师节/教師の日

  ▲校内の横幕――『敬愛する先生、楽しい教師の日を!』
  ▲花屋の店頭――登校中の学童で賑わう(9月12日)
宿舎前の店頭が朝から親子で賑やか。アレっと思いつつ登校し、横幕を見て気がついた。きょうは教師への尊敬を表す日だから、老师(先生)に贈る花束を買っていたのだ。
8月31日の授業開始の日を思い出す。
学級担任である老师の話が、私にはほとんど聴き取れない中で、はっきりメモできたのは「汉语是我们班的共同语言」(中国語は我々のクラスの共通語である)という言葉だった。
日本の講座でも老师が常に言う「教室に入ったら一切中国語で」という響きによく似ていたからだろう。
その日から月~金の毎日、午前4時間、3名の老师による「综合」「口语」「听力」の3科目が進められた。毎日、宿題も出た。
授業が終わる度に、どの老师も「話し方が速いか」と尋ねながらも緩める気配はなく、私には毎日“速射砲”を浴びている気分だったが、各自のペースに気を配る老师の熱意は十分に伝わって来た。

木曜日, 10月 22, 2009

北京の52日 ⑤ 欢迎您/ようこそ

             ▲各国語で歓迎
             ▲国际教育学院(8月26日)
 阴转晴。北京に来て4日目に初めて晴れ上がった。
この2階に我々の教室がある国際教育学院。13階建ての大楼(ビル)の2階までが办公室(事務室)や教学大楼(教室棟)、その上階は学生宿舎。
 ここで8月24日から留学生の手続き、27日に分班考试(クラス編成試験)が行われ,私は晴れて「秋季语言生・6班A」の一員となった。
 同学(クラスメート)は、美国(アメリカ),奥达利亚(オーストラリア),法国(フランス),土耳其(トルコ),蒙古(モンゴル),越南(ベトナム),泰国(タイ),韩国(韓国),日本の計9カ国14人。そのうち私のような“年長者”は2人。
 クラスは分かれたが日本人では私ら3人の“年長”が良き友だった。当初の分班名单(クラス名簿)によれば、語言留学生の全体は8班編成で約100人。随時受け入れなので今はそれ以上とみられる。
 2階のロビー壁面には12カ国語で歓迎の文字が書かれ、5行目に「ようこそ…」と。
  この学院は、民族大学の外国人留学生の募集、語学教育などの世話を担当し、办公室に私の知人の朋友が在職中。お陰で手続きがスムーズに行ったことは忘れない。

水曜日, 10月 21, 2009

北京の52日 ④ 新学期

  ▲生活用品の出店テント
  ▲次々並べられる自転車
この国は9月から新しい学年が始まる。
今年は8月31日が月曜だったから同日から新学期となった。
最初の週には学生の生活用品などを売る店がキャンパスを埋めた。
 手前の自行车には 「促销商品 精品轻便车 380」と貼り紙がある。つまり「おすすめ商品、逸品の軽便車、約5,300円」というところか。
ちなみに学生は全員、校内の宿舎で集団生活する。
校内には学生食堂やスーパー,クリーニング,銀行ATM,郵便局,書店などがあり、ほとんど校内で間に合う仕組みになっている。

北京の52日 ③ 民族の花

 ▲左は回族(hui zu),右は哈萨克(ha sa ke)カザフ族の学生
    ▲苗族(miao zu) ミャオ族の学生(9月12日)

中央民族大学は、さまざまな異文化の融和共存を目的としている。老师(教員)も各民族の出身者であり、1万5千人に及ぶ学生の約7割が少数民族だという。
いつも、こんな素敵な衣装で授業に出席しているわけではない。
この頃は、国慶節の天安門での表演(パレードや演技)に参加する3年生約2千人の训练(練習)が連日、体育场で行われており、この日は、正装で練習に参加する学生に出会うことが出来た。
彼らの表演のバックに流れる『爱我中华』という愛唱歌は、次のように歌われていた。
♪五十六个民族 五十六枝花,
  五十六族兄弟姐妹 是一家 ,
  五十六种语言 汇成一句话 ,
  爱我中华,爱我中华,爱我中华,爱我中华 ♪
(56の民族は56の花、56の兄弟姉妹は皆一家、
 56の言葉は一つとなって、我が中華を愛す…)

火曜日, 10月 20, 2009

北京の52日 ② 検温

 ▲検温―――校門では必ず“体温測定器”を通り抜ける(9月7日)
 ▲西門――― 向こう側。その奥に校园(キャンパス)が広がる。
この時期、私が一番に心配したことは「健康」のことでした。
知人に聞けば、この大学は以前から校門を入る際にチェックがあるが、今年は特に「厳重」だったようです。 保安(警備員)と护士(看護士)がセットになって、一人一人、安全検査と「体温」が表示される、この測定器を通り抜けるよう指示します。
それよりも、まず学生証がないと通れませんから、学生証を忘れた学生が先生に携帯連絡して、ここまで迎えに出てもらったというトラブルも見聞しました。幸い健康上に不測の事態は体験することなく、元気に帰国できましたので安心ください。
下の写真は、留学生公寓(宿舎)の前から見た西门附近。いつも朝から晩まで人の波とクラクションで、ごった返しています。この手前と左右の通りには商店,饭馆(食堂),摊子(露店)や学校関係者の宿舎などがひしめく、とても方便(便利)な場所でした。

日曜日, 10月 18, 2009

北京の52日 ① 新世代

▲新世代
しばらく失礼しました…。
建国60周年の記念すべき盛典を1ヵ月後に控えた8月30日。
私は9年ぶりに、ここに来ました。緊張した空気の中に微笑ましい光景。この国にも時はどんどん流れていることを感じました。
翌31日から新学期で、会話の学習が始まるのを前に訪れておきたい場所でした。
どんな北京の生活になるのか――日記の一部を紹介しましょう…。